医師紹介
初めまして。医師の小濱康明です。
経歴
2006年 兵庫医科大学 卒業
2006年 聖隷浜松病院 初期研修医 循環器内科
2011年 国立病院機構 大阪医療センター 循環器科
2012年 国立病院機構 大阪南医療センター 循環器科
2016年 大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学
2021年 国立病院機構 大阪南医療センター 循環器科
2024年 はくとホームケアクリニック 常勤医
資格
医学博士(大阪大学)
日本内科学会 総合内科専門医
日本循環器学会 循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会 認定医
緩和ケア研修会 修了
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地域医療/在宅診療で働くきっかけ
父親が医師だった影響で、幼い頃から漠然と医師への憧れを抱き、医師を志しました。大学卒業後は静岡県浜松市で研修医生活をスタートさせ、主に救急医療の現場で多くの経験を積みました。そのなかで「胸が苦しい」「意識を失った」といった重篤な症状が、適切な処置をすることによって劇的に改善する循環器医療の魅力にひかれ、循環器内科を専門としました。その後、大阪で地域医療の中核を担う総合病院に勤務し、心筋梗塞や心不全といった急性疾患を中心とした診療に従事してきました。医師として診療を継続している中で我が国が高齢化社会を迎え、高齢の患者さんが急増している現状を肌で感じました。高齢の患者さんはたとえ急性期の治療が奏功しても、認知症、低栄養、床ずれといった高齢者特有の問題が山積みであることから、病院から自宅に退院された後も継続して治療を行っていく必要があると強く実感しました。そこで、患者さんが住み慣れた自宅で安心して治療を受けられるよう、在宅診療の現場に身を置くことにしました。
02
地域医療/在宅診療で働いてみて
これまで大規模な医療機関での勤務経験しかなかったため、患者さんのお宅に入らせていただくのは初めての経験でした。訪問先ではトイレや浴室への動線が悪いお宅や、認知症のため処方された薬の管理が全くできていないお宅、さらには一人で生活するのが困難と思われる方がご自宅で孤独に過ごされているケースなど、これまで見えていなかった患者さん一人ひとりの抱える問題点が見えてきました。また、それと同時に在宅医療の現場でも、発熱や呼吸困難などといったこれまで私が担ってきたような急性期医療の必要性が高いことを感じました。
03
地域医療/在宅診療のこれから
在宅診療を担う医師は少数派かもしれませんが、昔ながらのお医者さん「患者さんに寄り添って元気や勇気を与え励ましてくれる」のイメージに最も近い存在だと感じています。私もそのような医師像を体現できるよう努力していきたいと思います。
在宅診療を行う中で痛感するのは、私たちが提供する医療が患者さんの生活の質を改善するための一要素に過ぎないということです。訪問看護師、ケアマネージャー、介護士、薬剤師など、多職種が連携することで初めて、在宅医療が成り立っています。当院のスタッフはもちろん、他施設のスタッフとも適切なコミュニケーションを図りながら、「病を抱えていても自宅で過ごしたい」という患者さんの気持ちに少しでも寄り添い、支えていければと考えています。
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はくとホームケアクリニックで働く選択肢
私が大学院で研究生活を送っていた時期に強烈な個性を持った先輩がおられました。その方は自分に厳しく他人にも厳しい一方で、常に目の前の課題に対して妥協なく、全力で真摯に取り組む姿がとても印象的でした。それから数年が経ち、その先輩医師が院長として在宅診療クリニックを立ち上げると聞き、ちょうど私が在宅診療に興味を持った時期と重なったことがご縁のきっかけとなりました。総合病院でしか勤務したことがなかった私にとって訪問診療は高いハードルに感じました。しかし、院長がスタッフの教育にも熱い気持ちを注いでいることをお聞きし、安心してクリニックに入職することを決めました。在宅診療の現場での対応に加え、診療にかかわる書類の作成から、コストの算定方法に至るまで院長をはじめ、職種を超えて明るく元気なスタッフの皆さんに支えられながら、日々診療に励んでいます。