ざいる
- 航 山田
- 2023年6月1日
- 読了時間: 2分
多職種医療介護連携 × 在宅での連絡帳アプリ
当院訪問診療では当院院長が開発に携わった医療・介護連携アプリ「ざいる」を用いて宅療養生活を支える多職種と連携を行っております。
在宅での療養生活は、従来病状が重症な方の対応は難しく、状態が悪化すれば入院という流れが通常でした。しかし超高齢化社会に伴う2025年問題、病院のベッドの空きがなく入院が出来ないことが多くなっている今、お家で入院する「在宅入院」の傾向となっております。保険制度や訪問診療、訪問看護で出来ることも増え、薬剤の調達も以前に比べてスムーズになっていることもあり、比較的重症な方でも在宅入院という形が取れるようになってきています。ただし、在宅入院となると様々な場所にある様々な職種が関わることになり一人の患者様を一緒に診ていくというのは非常に困難な事です。
従来はご自宅に行ってしか患者様を実際に診るとこが出来ず、情報のやり取りは電話・FAXのみで、タイムリーな対応が困難でした。連携アプリを用いることにより、それぞれの業種がいつ訪問して何をしたのか、どのような状態だったのか、今後は何に気を付ける必要があるのか等をリアルタイムで共有することが出来、医師からの指示→実施もスムーズに行うことが出来ます。
当院の利用している「ざいる」というアプリでは、訪問看護師さんを始め、ケアマネージャーさん、薬剤師さん、ヘルパーさん、デイサービスのスタッフ、訪問歯科の先生等が参加してくれており、1人の患者様の情報を共有しながらより良い医療・介護が提供出来て在宅入院・在宅療養が継続していけるよう連携しています。(連携アプリは患者様ご本人様、ご家族様の参加はセキュリティーの問題上できません)