top of page
スクリーンショット 2024-02-01 20.57.29.png
スクリーンショット 2024-02-01 21.31.27.png

看護師紹介

初めまして。看護師の大塚と申します。私が訪問診療クリニックで働くまでの経緯、そして現在の訪問診療クリニックでの看護師の役割を紹介したいと思います。

DSC08278 (1).jpeg

2007年 大阪南医療センター消化器内科

2012年 刀根山病院呼吸器内科

2014年 刀根山病院神経内科

2016年 緑地公園訪問看護ステーション

2020年 フリーステーション訪問看護ステーション

2020年 訪問看護ステーションヒューマン

2022年 かすがいクリニック

2023年 はくとホームケアクリニック

​経歴

DSC04952 (1)_edited.jpg

01

地域医療で働くきっかけ

地域医療の世界に来るまでは総合病院で勤務していました。病院では、自分が元々興味のある科での勤務は出来なかったのですが、消化器内科・呼吸器内科・神経内科と言った、内科系で働いてきました。

そんな中、筋ジストロフィーの患者様の退院支援をさせていただくことになりました。その患者様の退院前、訪問看護師さんとカンファレンスを行った時に、訪問看護師さんの視点が病院の看護師とは違うことにびっくりしました。

呼吸器装着中で吸引も頻回に必要な患者様で、それに加えて自力ではほとんど動くことが出来ない患者様をどうやって家で支えて行くのかを実際に知ることができて、感動したのを覚えています。

もともと看護学生の時に、講義に来て下さっていた訪問看護師さんが、今までの知識や技術を総動員して看護を提供し、患者様一人一人にフィットした看護をアレンジしている姿をみて、本当にカッコいいなと思い、いつか自分も訪問看護で働きたいと思っていました。ただ、その看護師さんから「病院でしっかり経験を積んでから、訪問看護に来てください。すぐに来ても使い物になりません。」と言う厳しいお言葉があり、新卒では難し​いのかと思った記憶が有ります。

病院で働き10年が経ち、子育てをしながら病院で働くことがライフステージと合わないこともあり、看護学生の時に興味を持った訪問看護に転職することを決めました。

02

地域医療で働いてみて

病院から飛び出し、初めて勤務した訪問看護ステーションは、地元にあるステーションでした。訪問看護ではご自宅で療養を継続する患者様に寄り添った看護を提供できるように仲間と相談し、ケアマネージャーやヘルパーさんとの連携し、患者様がより良い在宅生活を継続していけるように努めてきました。

 

毎日学ぶことがあり、看護師として働く中で、とても充実した日々でした。同じ年代の看護師が多く在席していた珍しいテーションでもあり、相談しあって利用者様を真ん中に置いて議論のできるチームでした。

基本的な地域医療の知識は、その時に学ばせてもらったと感謝しています。

DSC08072 (1).jpeg
DSC05115 (1)_edited_edited.jpg

03

訪問診療クリニックに転職したきっかけ

訪問看護師として働く中で、主治医と十分に連携を取れない現実がありました。連携が取りにくい事がスタンダードで、どうすれば少しでも相談・連携出来て、患者様が安定して在宅での生活を維持できるかを日々悩んでいました。

 

徐々に在宅医療連携ツール(MCS等)を使用する事が増えて行き、少し医師との連携を図れるようになってきていましたが、訪問看護師としては医師にメッセージを送ることはとてもハードルが高かったのを覚えています。そんな中、MCSでメッセージを送ると直ぐに返信をくれる先生がいました。


その先生が患者様を往診するタイミングで同席した時の、患者様への親しみやすい接し方だけでなく、状況に応じた細かな対応をしているのを見て、訪問診療自体がまだ珍しかった私にとっては衝撃的でした。訪問看護ステーションで働き続ける事への課題を感じていた時だったので、訪問診療クリニックで、今までの経験が生かせるのではないかと思い転職しました。

04

訪問診療クリニックで働いてみて

実際に働いてみると、今までとは違う楽しさがありました。
訪問看護では自分一人で判断・対応することが多く、いつも不安がありました。訪問診療では先生と一緒なので、一緒に診させてもらっていると言う安心感があります。そして、医師の診療は、こんなことが在宅でも出来るんだとびっくりすることばかりでした。従来の地域医療の現場では考えられなかった、医師との連携、訪問診療医による細かい内服薬調整、在宅では出来ないのではと思っていた様な様々な治療や処置も実施していて驚きました。


また、介護面の調整は、従来ケアマネージャーと訪問看護師がほぼすべての調整を行っていましたが、医師も積極的に参加してお互いの意見を照らし合わして患者様にフィットした環境づくりの手助けをしていることに衝撃を受けました。患者様や患者様を支える方々のリクエストに応えたり、環境を調整することは簡単ではありません。しかし、それを創造していけるハブ的な立場に居られることに難しさも感じていますが、楽しさと面白さを感じています。


訪問診療クリニックに在籍する元訪問看護師として、医師がどう考えて患者さんを診ているのかを理解し、訪問看護師やケアマネージャー・ヘルパーさんの考えや困るポイントも理解していると思うので、その中間地点に居て橋渡し出来る存在になりたいなと思っています。

◎DSC08683 (1).jpeg
IMG_9942_edited.jpg

05

はくとホームケアクリニックで働く意味

肥後先生とは前クリニックから、村﨑事務長とは「はくとホームケアクリニック」から一緒に働き始めました。

肥後先生とは前クリニックから一緒に働いていますが、先生自身が妥協なく誠心誠意患者様を診察し、自己研鑽にも力を抜いていない姿勢を見て感動したと共に、自分自身もそうでありたいと思いました。今まで不消化な気持ちを抱いて働いていましたが、「理想を求めていい、それを現実にして行こう、現実にして行く努力をしたらいいだけやで。」と言ってくれた事は、ずっと大切にしている言葉です。何事にも妥協することなく挑戦し、昨日の自分を更新し、最後までやりきる先生を尊敬し、自分もそうでありたいと思っています。

村﨑事務長とは当クリニック開院から一緒に働いていますが、今までとの仕事内容と違い大変なはずなのに、日々自分自身で物事を考え、一つ一つ丁寧に解決して行こうとする姿をとても尊敬しています。持ち前の明るさと対応力、ユーモアで患者様や家族様を大切にし、クリニックスタッフが働きやすいように日々目を配りみんなを包んでくれています。

開院時から3人一緒に、すべては患者様が地域で安心して医療介護を受けながら生活していけるように体制作りを妥協なく作り上げてきてきていることは、私の人生において最も幸せな時間です。当クリニックが掲げている理念やありたい姿を体現し続けられるよう力を合わせて行きたいと強く思っています。

◎DSC07993 (1).jpeg

06

訪問診療クリニックで働く看護師の役割

医療の世界では多職種連携がよくうたわれていますが、地域医療の世界に来るまで本当の意味での多職種連携を分かっていませんでした。そして難しさも知りませんでした。

地域医療での最大の問題は情報連携です。病院とは違い、直接多職種が会う機会はほとんどありません。細切れで患者様の状況を様々な人が見て、それを繋ぎ合わせて患者様を把握する必要があります。その問題を解決するために、当院の院長が開発に携わった在宅医療連携ツール「ざいる」を用いて当院は多職種連携を行っています。

「ざいる」は日々の患者様の状態をリアルタイムに近い状態で共有出来、一つの問題に対して様々な職種のメンバーが意見を出し合うことが出来るプラットホームです。自分ではない誰かが介入したときの患者様の状態、その後の経過をざいるで確認することが出来ます。また、患者様のスケジュールを見える化し、患者様を取り巻く多職種で支えることが出来るきっかけになっています。

地域医療の最大の魅力は、患者様が自分自身の病気を抱えながら自宅での生活を継続していき、治療をどうしていきたいか、どう生きていきたいかを「選択する」事が出来ることです。そして、家に帰りたい思いを叶えられることです。患者様の「生き方を選択」できる様に「選択肢を提供する」と言う事は、簡単ではありません。しかし訪問診療のクリニックはそんな選択を提供出来、支えられる体制作りをしていける立場です。地域医療を取り巻く様々な病院、施設、人々のハブとなり、責任はとても大きい役割ですがやりがいがあります。患者様の病状を正確に先生と一緒に把握し医療的な介入を行い、そして家での生活を継続していけるよう介護調整をします。医療保険や介護保険の制度はとても複雑です。その保険制度を用いて、患者様の病状や社会的背景を踏まえ、必要な医療や介護サービスを提供できるよう調整する役割です。

また、患者様が選んだ生き方を支えられ、住み慣れた地域で安心して最期まで生きていけることを支えることが出来る役割です。

従来、看護師の仕事は直接患者様に触れることがメインの職業です。しかし訪問診療クリニックでの看護師の役割は基本的にはすべてのサポートと言えます。今までの様に前面に出て自分が何かをするという役割よりも裏方の役割がメインとなります。

医師のサポートはもちろんですが、多職種のメンバーと医師とを繋ぎ合わせられるように様々な知識を持ち、患者様の状態を正確に把握し、患者様が安心して在宅での生活を継続できるようサポートすることが役割です。

また、患者様の生活を直接支える人々(家族、ケアマネージャー、ヘルパー、福祉事業所職員等)へ患者様が在宅生活を継続できるよう医療的な視点でサポートする役割です。

直接患者様へ何かをすることは少ないですが、様々な知識を持った上で患者様含む人々の話を傾聴し、寄り添ってより良い方向へ向くように支える役割です。

今までにない看護師の新しい職種かもしれませんが、そんな役割に興味がある方はぜひ当院で一緒に働きませんか。

また、大学の研究室や薬局、訪問看護ステーションと共同で在宅医療をより良いものに出来るよう研究にも参加しています。
医師や看護師という専門の仕事だけでなく、看護師をベースにして様々な取り組みをすることに
興味がある方はぜひお待ちしています。

1 Day Schedule

8:00

出勤

今日往診に伺う患者様の情報収集、物品準備、先生と当日のスケジュール確認

12:00

​引き継ぎ

午後から同行する看護師に引き継ぎ

12:30

休憩

8:30

往診に出発

6~7件前後の患者様を訪問

13:30

クリニックにて待機業務

・患者様や訪問看護師、ケアマネージャー等からの連絡対応

・明日以降の往診予定患者様の情報収集、物品準備

・新規患者様の初診調整

・退院前カンファレンス等に参加

・クリニックでの在庫管理、発注等

17:00

​退社

午前中に訪問診療に同行する看護師は、午後からはクリニック待機。

午前中にクリニック待機の看護師は、午後から訪問診療に同行。

bottom of page